【高いけど丈夫】陶器瓦のメリット・デメリットを解説
家屋に用いられる屋根材には本瓦、コロニアル、アスファルト瓦、ガルバリウムなど実にさまざまな種類が存在します。
そんな種類のひとつとして、「陶器瓦」というものがあります。
皆さんは「陶器瓦」をご存知でしょうか。
今回は「陶器瓦」をテーマとして、
●陶器瓦の特徴
●陶器瓦のメリット・デメリット
●陶器瓦の価格相場
以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。
陶器瓦の特徴
陶器瓦とはどのようなものなのでしょうか。
ここでは「陶器瓦の特徴」について紹介しますので、皆さんも参考にしてみてください。
陶器瓦とは
陶器瓦とは、粘土瓦の一種であり、粘土を圧縮形成した瓦です。
粘土で形作った瓦の表面に釉薬(うわぐすり)を塗布し、高熱(1,000度から1,200度)の窯で焼成し、作られます。
この釉薬には、瓦の艶や撥水性を持たせる効果があり、「釉薬瓦(うわぐすりかわら)」の通称で呼ばれることもあります。
陶器瓦の種類
陶器瓦には大きく3つの種類が存在します。
●和形
皆さんが一般的に思い浮かべる波型の形をした瓦が「和形」です。
奥ゆかしい日本家屋にマッチした日本国内において最もメジャーな瓦といえるでしょう。
重厚感をもたせたその形状は、建物に格式高い高級感を与えてくれます。
●洋瓦
瓦のトップの部分が丸い形をしたものが洋瓦です。
地中海やスペインなどリゾートスタイルの建物にマッチした瓦といえるでしょう。
●平瓦
平瓦とは、和形のように波打った形状ではない平たい形状をしたものが平瓦です。
和風、洋風建築どちらでもマッチした風合いを持つため、幅広い建物で使われています。
陶器瓦のメリット・デメリット
どんなものでもメリットデメリットが存在します。
ここでは、「陶器瓦のメリット・デメリット」を紹介しますので、皆さんも参考にしてみてください。
陶器瓦のメリット
陶器瓦には下記のようなメリットがあります。
●寿命が長い
●メンテナンスが容易
●カラーや表面の加工などバリエーションが豊富
本瓦と同じように陶器瓦は長寿命を誇ります。
そのため、メンテナンスにかかる手間暇も軽微です。
陶器瓦のデメリット
●総重量がとても重い
●施工費用が高い
瓦一枚一枚がとても重いため、建物自体のメンテナンスをしっかりと行っていないと、地震や台風などの災害によって瓦が落ちてしまったり、家屋が倒壊してしまうなど重大なアクシデントが発生してしまうことがあるため、注意しなければなりません。
陶器瓦の価格相場
「陶器瓦は気になるけど、高いって聞くし実際のところはどうなんだろう……」
陶器瓦が気になっていても、費用が予算を超えてしまっているとあきらめざるを得ないでしょう。
ここでは、皆さんが気になる「陶器瓦の価格相場」を紹介しますので、参考にしてみてください。
陶器瓦の価格相場
前述のとおり、陶器瓦にはいくつかの種類があります。
それぞれの価格相場は下記のとおりです。
●和瓦(1平米あたり):13,000円から
●洋瓦(1平米あたり):8,000円から
●軽量瓦(1平米あたり):10,000円から
このあたりの金額からを目安としましょう。
瓦のブランドやグレードが上がれば平米単価も上がりますので留意してください。
また、この金額にプラスして屋根材設置のための足場を組む必要があります。
足場設置・解体にかかる費用は「1平米あたり800円から1500円ほど」となります。
一般的な住宅の場合、「100,000円から250,000円ほど」を目安とすると良いでしょう。
これら上記の費用は新築の際の屋根の設置工事費用となるため、既存の屋根の葺き替えるようなリフォーム工事の場合に発生する、既存瓦の解体や撤去、処分費用は含まれておりません。
瓦撤去には、「1平米あたり1,500円ほど」でこの費用に屋根本体・棟・軒先などすべての瓦の撤去費用が含まれています。
一般的な家屋の場合、「100,000円から200,000円ほど」を目安とすると良いでしょう。
廃材処分には、「1トンあたり8,500円ほど」となります。
一般的な家屋の場合、「30,000円から80,000円ほど」を目安とすると良いでしょう。