暑い?雨漏りしやすい?陸屋根でよくある後悔まとめ
皆さんは、近年流行が続いている「陸屋根」をご存知でしょうか。
その名のとおり屋根が平らな形状をしているものを指し、ビルやマンション、戸建て住宅と幅広く用いられています。
家を新たに建てようとしている方やリフォームを検討している方はどのような屋根にしようか悩む方も少なくないかもしれません。
そこで今回は「陸屋根」をテーマとして、
●陸屋根が人気の理由
●陸屋根でよくある後悔
●陸屋根はこんな人におすすめ
以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。
陸屋根が人気の理由
近年流行の陸屋根ですが、どのような理由から人気なのでしょうか。
ここでは陸屋根の人気の秘密を解き明かしていきますので、皆さんも参考にしてみてください。
スタイリッシュなデザイン性
一般的な住宅のような三角屋根と違い、陸屋根は屋根材がなく、家全体の形状をキューブ状にすることができるため、漆喰で壁面を仕上げたり、コンクリート打ちっぱなしのような見た目がスタイリッシュでモダンなイメージを出すことが可能です。
屋上スペースを有効活用することが可能
陸屋根にすることで、屋上をスペースとして活用することが可能です。
例えば、ベランダやバルコニー、ガーデニング、サンルームとして使ってたり、夏はビニールプール、バーベキュー、花火、秋の夜空の天体観測などさまざまな使い方をすることができるでしょう。
居住空間を拡張することが可能
陸屋根は、一般的な三角屋根の住宅と比較して、居住空間を広げることができます。
陸屋根には屋根裏を設ける必要性がないため、天井を高くすることができ、開放感に溢れた居住空間を演出することが可能です。
メンテナンス作業が容易
一般的な三角屋根の住宅でメンテナンスをしようとしても、転落などの危険性が伴います。
しかし、陸屋根ならば転落の危険性も低いため、清掃や点検などが容易になります。
陸屋根でよくある後悔
お伝えしたとおり、陸屋根にはさまざまなメリットがあり大変人気を博していますが、多分に漏れずデメリットも当然存在します。
ここでは「陸屋根のデメリット」をお伝えしますので、事前にメリット・デメリットをしっかりと把握して、本当に自分の家に適合しているかを改めて考えるようにしましょう。
水はけの悪さ
一般的な三角屋根のような傾斜のある屋根ならば、雨や雪は自然に排出されますが、フラットな形状である陸屋根の場合、水が排出されにくい構造をしています。
勿論、排水口などが設けられているので、雨が降ってもプールのようになってしまうことは基本的にはありません。
しかし、築年数が経過していたり、定期的なメンテナンスを実施していない場合、排水不良が起きてしまい雨水や雪が常に溜まった状態が続いてしまうことが多く、雨漏りなどの原因となってしまう恐れがあるため注意しなければなりません。
定期的なメンテナンスが欠かせず、頻度が多い
前述のとおり、陸屋根は定期的なメンテナンスがかかせません。
そのうえ、他の屋根材と比較してメンテナンスの間隔が短く、頻度が多くなる傾向があります。
陸屋根の床面には防水加工が施されていり、雨水や雪から躯体を守っています。
この防水加工は、耐用年数が10年から20年のため、他の屋根材と比較するとどうしてもメンテナンスが多くなります。
断熱性能が低い
陸屋根は他の屋根材と比較して耐熱性が低い傾向があります。
そのため、施工の際にしっかりと断熱材設置や遮熱塗料の塗布を行う必要があります。
陸屋根はこんな人におすすめ
ここまで陸屋根のメリット・デメリットについて紹介しました。
メリット・デメリットを比較すると、「迷ってしまって、決めかねる!」という方も少なくないでしょう。
では、陸屋根はどんな人にオススメなのでしょうか。
「陸屋根をオススメ」するポイントを紹介しますので、下記のポイントに当てはまるものが多ければ、陸屋根を採用すると良いかもしれませんね。
●人とは違うモダンなお家を作りたい!
●屋上で家庭菜園やバーベキュー、花火、水遊びなどイベントをやりたい!
●自分でメンテナンスをしたい!
●天井を高くしたい!
陸屋根にするかお悩みの方は、選択基準の指標としてみてください。