雨漏りしやすい?無落雪屋根のメリット・デメリットを解説
温暖な地域にお住まいの方には、わからない雪国特有の問題。
それが「雪害」です。
冬の間こんこんと降り注ぐ雪は、屋根の上に厚く積もり、時として雪の重さに耐えきれず圧壊してしまうこともあります。
そのため、定期的な「雪下ろし」が欠かせませんが、雪下ろしは大変な労力と転落の危険性があります。
雪下ろしをしなくても済む方法はないかと常々考えている方も少なくないでしょう。
そんな方にオススメなのが、雪下ろしをしなくても済む「無落雪屋根」です。
今回は「無落雪屋根」をテーマに、
●無落雪屋根のメリット
●無落雪屋根のデメリット
●無落雪屋根へのリフォームにかかる費用相場
以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。
無落雪屋根のメリット
毎年毎年、永遠と続く雪下ろしから解放される「無落雪屋根」にはさまざまなメリットがあります。
ここでは、「無落雪屋根のメリット」について紹介します。
雪下ろしが不必要
無落雪屋根の最大のメリットは雪下ろしを行う必要がないことです。
雪は一見軽そうに見えますが、実際は水が氷結したものなのでとても重たく屋根から下ろすのは大変な重労働といえるでしょう。
無落雪屋根にすることでこれらの作業から解放されます。
落雪事故のリスク低減
雪国特有の事故として、屋根の上に積もった雪が落ちることによるケガや生き埋めの事故があります。
無落雪屋根にすることにより、これらの事故のリスクを低減することが可能です。
排雪スペースが不必要
除雪や雪下ろしをするためには、敷地内に雪を排雪するスペースを設けなければなりません。
うず高く山のようになった排雪は雪国特有の光景といえるでしょう。
無落雪屋根にすることにより、排雪スペースが不必要となるため、空いた空間を有効活用することが可能です。
無落雪屋根のデメリット
無落雪屋根にすることで、メリットが盛りだくさんと思う方も少なくないでしょう。
しかし、何事にもメリットがあればデメリットがあります。
ここでは「無落雪屋根のデメリット」を紹介します。
雨漏り被害の危険性
無落雪屋根のデメリットとして一番に挙げられるのが、「雨漏り」です。
屋根の上に積もった雪の重量により、建物へ負荷がかかるため雨漏りが発生しやすくなるので注意しなければなりません。
定期的なメンテナンスが欠かせない
無落雪屋根は構造上、ゴミや枯れ枝、枯れ葉が詰まりやすく、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
溜まってしまったゴミを定期的に取り除かなければ行き場がなくなった雪は水となり、家屋を傷める原因となってしまいます。
無落雪屋根へのリフォームにかかる費用相場
ここまで、無落雪屋根のメリットデメリットについて解説しましたが、皆さんが一番気になる点はやはり「施工費用」でしょう。
施工費用は、家屋の大きさや形状、使用材料や施工する範囲によって100万円から300万円と大きく異なってきます。
そのため、ここでは目安として、「無落雪屋根へのリフォームにかかる費用相場」を紹介しますので、皆さんも参考にしてみてください。
無落雪屋根リフォーム費用相場
無落雪屋根リフォームは、選択する施工方法や使用する素材範囲によって金額が上下します。
それぞれの方式による費用目安は下記のとおりです。
■スノーダクト方式:100万円から300万円
■フラットルーフ方式:100万円から300万円
■勾配屋根方式:40万円から90万円
※平均的な30坪の戸建てを参照
その他積雪対策費用相場
■雪止めの設置:10〜50万円
■融雪設備の設置:60〜300万円
ご紹介したように、無落雪屋根の設置には安くない施工費用が必要となります。
後々後悔をしないように、施工するか否かしっかりと吟味することが必要です。
そのためにも、確かな知識と豊富な施工実績を持つ施工業者を選ぶことが欠かせません。
雪害対策には、費用面だけでなく、落雪や雪庇対策に関して知識と経験がなければ正しい施工を実施するのが難しいためです。
あなたがお住まいの地域の気候や落雪や雪庇対策を熟知した信頼のおける施工業者を探してみてはいかがでしょうか。