塩害に強い外壁はコレ！潮風を対策したい時の外壁材選び指南

「海に近いせいか、何だか外壁に小さなサビが目立つようになってきた。どうしたら良いのかな……」

「塩害」とは海沿いのエリアで発生する海中に含まれる塩分による被害を指します。
風や雨に塩分を含んだ塩気が混ざりあい、建物や車両などに付着して、塗膜の剥がれやサビ、腐食、素材の劣化を促進させるため、海沿いで暮らす方たちを困らせるタネの1つです。

そこで、今回は「塩害」をテーマに、

●外壁における塩害にはどんなものが？
●塩害に強い外壁材は？
●塩害を対策するなら外壁の塗り替えも一手

以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、ぜひ皆さんもご一読ください。

外壁における塩害にはどんなものが？

外壁の画像

大切なお宅の外壁に、悪影響を及ぼす塩害とはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、「外壁における塩害」について解説しますので、皆さんもご自宅の状況をチェックしてみましょう。

金属の腐食やサビ

塩害は、外壁や外壁を設置するのに必要なクギやネジなどの金属に対して腐食やサビさせてしまいます。
こうした部材へのダメージが進行すると、剥離や穴が空いてしまうこともあるため注意しなければなりません。

雨漏りの危険性

塩害による外壁材のダメージが進行すると、雨漏りの原因となってしまうことがあります。
複数箇所から雨漏りが断続的に発生してしまうと、家屋を支える構造体自体へのダメージも及ぶこともあり、最悪の場合家屋倒壊の危険性もあるため、注意しなければなりません。

電気配線のショートの危険性

塩害による外壁材の腐食が進行すると、穴が空いてしまうことがあります。
この状態で雨が降ると、雨水が壁裏に這わされた電気配線まで浸水してしまいショートによる火災の危険性もあるため、早めの対策が肝要といえるでしょう。

コーキング材の劣化

塩害は、外壁材の隙間を埋めるコーキング材にも悪影響を及ぼします。
コーキング材が塩害の影響を受けると劣化の進行が早まり、剥離や亀裂などのダメージが生じてしまいかねません。
この状態が続くと雨漏り被害の遠因となることもあるため、十分に注意しなければなりません。

塩害に強い外壁材は？

疑問の画像

「塩害」自体を防ぐことは難しいので、塩害に強い外壁を採用したいですよね。
では、恐るべき「塩害」に対して、どのような外壁材を用いるのが良いのでしょうか。

ここでは、塩害に強い外壁材について紹介しますので、これから家を建てる方やリフォームを検討している方は参考にしてみてください。

樹脂サイディングはサビや腐食に強い

「樹脂サイディング」とは塩化ビニル樹脂で作られた外壁材です。
鉄やアルミのようにサビや腐食に強い耐性を持つため、塩害に対して非常に有効的といえるでしょう。

また、樹脂サイディングは外壁材自体に顔料が混ぜられているため、塩害による色褪せなどがしにくい特性があります。

欠点としては、見た目が貧相に見えがちのため、デザインを凝りたい方には不向きといえるでしょう。
そして、日本ではサイディング材の取り扱いが少なく、施工に精通した業者が少ないため、施工費用が少し割高になりがちのため、留意が必要です。

塩害を対策するなら外壁の塗り替えも一手

業者の画像

塩害による家屋へのダメージは放置していると悪化の一途を辿ってしまいます。
深刻なダメージが及んでしまうと、塗装だけで済まず外壁の補修や張り替えが必要となってしまう恐れもあります。

そのような事態に陥る前に、早め早めの対策が肝要といえるでしょう。
施工業者を選ぶ際のポイントを紹介しますので、皆さんも業者を探す際の参考にしてみてください。

●施工実績や施工の評判が良い業者を複数社調べる
●塩害についての知識を有している
●塩害対策に必要な方法を提示してくれる
●施工後のケアサービスが充実しているか確認する
●質問や疑問について丁寧に回答、対応してくれる
●見積や保証サービスについて書面で提供してくれる
●見積内容に不明瞭な点がない

このようなポイントを踏まえたうえで、あなたのお宅に合った施工業者を探してみてはいかがでしょうか。