雨樋の継手にはどんな種類が?付け方・外し方もご紹介
今年はいきなり酷暑がやってきたと思えば、突然のゲリラ豪雨とまるで季節そのものが災害のようですね。
雨の時に屋根から落ちる雨水を外壁に流れて行かないように地面に逃がしてくれるのが、雨樋です。
この雨樋がなければ、雨水が直接大量に外壁を濡らしたりひび割れたところから侵入して建物を痛めてしまいます。
この雨樋には部品ごとに役割や名称があるのをご存知でしょうか。
今回は雨樋の部品ごとの役割について掘り下げて解説しますので、ぜひご一読ください。
雨樋の継手の役割
雨樋には継手(つぎて)と呼ばれる雨水の流れ道となる半円状の筒である軒樋(のきどい)同士を繋ぐための部品があります。
雨樋自体が長くなればなるほど、この継手が多く必要になってきます。
継手には大きく3つの種類があります。
エルボ
雨樋の角度を変える際に使われる継手です。
パイプを曲げたような形をしており、真っ直ぐになっている雨樋に繋ぐことで雨樋の角度を変えて排水口まで効率よく雨水を流すことができます。
軒継手
軒継手は屋根に設置した雨樋と雨樋を繋ぐための継手です。
左右から雨樋を差し込み、それらを繋ぐ役割を果たすのが軒継手。
設置する際には、雨樋の長さの調節がポイントになります。
縦継手
縦継手は縦配管を繋ぐ際に使用する継手です。
水漏れを防ぐために上側は配管に被せ、下側は配管に差し込む形状となっています。
樋と樋を連結するために使用されるものですので、しっかりと接着されていてかつ樋と形が合ったものでなくてはいけません。
また雨樋は当然外で雨風や日光にさらされるので、気温により伸縮するため伸縮継手を使用すると伸縮が吸収されるため樋を破損から守りやすくなります。
継手がしっかりついていないと、樋同士の嚙み合わせが悪くなり見た目が悪くなったり、カビやコケが生えてきたり雨水がしっかり流れずに建物を痛ませる結果となってしまいます。
継手が壊れてしまったり不具合が起きた時はすぐに修理するようにしましょう。
放置してしまうと、建物自体への影響が出てしまうことになりかねません。
雨樋の継手の付け方・外し方は?
雨樋の継手には正しい外し方と付け方があります。
安全に取り外すために正しい手順を踏むようにしましょう。
1.金具(留め具)の爪を外す
最初に留め具の爪を外します。
この爪とは、縦樋を固定する際にロックする部分です。
年月が経っているため爪が固まってしまっていることがありますので、ベンチなどを用いて外すとよいでしょう。
2.縦樋を外す
留め具の爪を外したら、次に縦樋を外していきます。
爪と同様に縦樋が固まってしまって外しにくくなっていることがありますので、取り外してそれをまた使用する場合は破損に気を付けて扱いましょう。
3.金具を外す
最後に外壁に残っている金具を外します。
金具は壁に直接打ち込まれているタイプとビスで固定するタイプがあります。
打ち込まれているタイプは外壁を破損させないように気をつけてください。
外した雨樋を取り付ける際は、金具の固定する角度に注意してください。
金具が壁に向かって下向きに傾いていると、雨水が壁の内側に入りやすくなり、雨漏りの原因となってしまいます。
また金具を再び設置した場所は、しっかりと塗装を行うようにしましょう。
少しでも剝がれていると外壁が傷んでしまいます。
雨樋の修理・交換は業者に依頼するのがおすすめ
雨樋を外して、取り付ける作業は高所作業です。
2階建てで6〜7メートルあり、脚立だけでは作業には不十分と言えます。
高所に登っての作業ですので、素人では危ないのです。
また金具を外した箇所はコーキング剤を使用して外壁の隙間を埋める必要があります。
これもしっかりとふさがないと雨水が侵入して柱などが腐敗してしまいます。
これらをしっかりと行うためにも専門業者に相談するのがよいでしょう。
雨樋の修理はハウスメーカー、工務店、雨樋の専門修理業者、塗装業者などに依頼しましょう。
戸建てに住んでいるなら建てた業者に依頼するのが手っ取り早く、安心して任せられるかと思います。
雨樋の継手に関して、お悩みの方はプロの専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。