ベランダの防水工事かかる費用相場はいくら?種類やメリットも徹底解説
ベランダは雨漏りが起こりやすい場所の一つですが、原因の大半は防水性能の低下です。
放置しても改善されることはなく、定期的な防水工事が必要不可欠な場所といえます。
ベランダの防水工事は、雨漏りやだけでなく、住宅の劣化を防ぐためにも欠かせません。
しかし、防水工事の費用や種類が気になる方も多いのではないでしょうか。
ベランダの防水工事費用は決して高くないものの、種類によって施工費用の差が開きます。
そのため、防水工事の種類を知り、費用を把握することが大切です。
ベランダ防水工事の種類と特徴
ベランダの防水工事は主に3種類があります。
種類によって特徴や強みが異なるため、違いを把握しておきましょう。
FRP防水
現在主流ともいえる種類がFRP防水です。
FRPは繊維強化プラスチックと呼ばれる素材で、自動車の部品を始め、さまざまな場所に用いられています。
FRP防水は、非常に高い耐久性と軽量性を兼ね備えており、工期が短くて済むなど、さまざまな強みを持ちます。
ただし、紫外線には弱いため、トップコートの交換頻度やメンテナンスの手間は他に劣ります。
ウレタン防水
FRP防水と並び、普及しているのがウレタン防水です。
ウレタン防水は、液状化したウレタンで表面を覆う工法で、ベランダの材質を問わずに使用できる点が強みとなっています。
例えば、FRP防水は金属のベランダに不向きですが、ウレタン防水なら問題ありません。
一方で施工が難しく、仕上がりは職人の腕に左右されます。
乾燥するまでに時間がかかるため、工期が長くなる点にも注意が必要です。
シート防水
シート防水は、ベランダの表面を特殊な防水シートで覆ってしまう工法です。
単に覆うのではなく、熱によって接着させるため、簡単に剥がれることはありません。
紫外線に強くて傷みにくいことから、日当たりのよいベランダに適しています。
しかし、凹凸があるベランダには使用できず、耐用年数は他に劣ります。
仕上がりは職人の技術が問われるため、実績豊富な業者を選ぶことも必要でしょう。
ベランダ防水工事の費用相場
ベランダの防水工事の種類は以上の3つで、施工費用に若干の違いがあります。
以下は1平方メートルあたりの相場ですが、強みや欠点を加味して選びましょう。
・FRP防水:4,000〜8,000円程度
・ウレタン防水:3,000〜7,500円程度
・シート防水:3,000〜7,500円程度
費用が安いのはウレタンとシート防水で、FRPは他に比べて少々高くなっています。
仮に10平方メートルのベランダの防水工事をする場合、費用は3〜8万円ほどです。
なお、トップコートの張替えなどを含めると、費用はさらに高くなります。
防水工事の予算を見積もる際は、上記プラスアルファの金額になることを考慮しておきましょう。
数社から見積もりを取ろう
ベランダの防水工事費用は、業者により大幅に変わることも珍しくありません。
数万円差が付くケースはまれですが、少しでも費用を抑えたい方は、数社から相見積もりを取りましょう。
各社の見積もりを比較してから予算を立てるのもおすすめです。
ベランダ防水工事を依頼する時は業者選びを慎重に
ベランダの防水工事はDIYが難しく、業者へ依頼するのが一般的です。
お住まいの地域にも多数の業者があるかと思いますが、安易に選んではいけません。
特にベランダの防水工事は職人の技術が問われるため、慎重に選ぶことをおすすめします。
極端に安い業者は要注意
費用を抑えたい方は多いと思いますが、極端に安い業者は注意が必要です。
手抜き工事をされたり、後日法外な費用を請求されたりと、トラブルが起こるリスクがあります。
このような業者は責任の所在が曖昧で、もし施工不良が疑われても、まともに対応してくれません。
結局泣き寝入りするケースもあるため、見積り金額が相場を大きく下回っている時は注意しましょう。
施工実績を確認する
ベランダの防水工事の仕上がりは、職人の腕に左右される傾向があります。
特にウレタン・シート防水は職人次第と言ってよいため、業者を選ぶ際は施工実績も確認しましょう。
ただし、実績が豊富なら安心とは言えません。
可能なら、インターネットなどで利用者の評判もチェックしておきましょう。
自社施工している業者がおすすめ
工務店やリフォーム会社など、ベランダの防水工事に対応している業者は多数あります。
どこに依頼するか悩むかもしれませんが、迷ったら自社施工している業者への依頼をおすすめします。
自社で施工している業者には、以下のメリットがあります。
・中間マージンがなく費用を抑制できる
・要望を担当者や職人に直接伝えられる
・トラブルが起きても即座に対応してもらえる
・責任の所在が明確である
気になる点があっても伝えやすいほか、責任の所在が明確になっていることが強みです。
万が一施工不良が起きても対応してもらいやすいため、安心感も大きいでしょう。