「FRP」と聞いて、すぐに分かる方というのは少ないかもしれません。
「FRP」とは、繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、ガラス繊維の強化材で補強されたプラスチックのことです。
強度・耐水性・成形性に優れている素材のため、船舶や水槽、バスタブ、波板、自動車、屋根材として使われています。
では「FRP防水」とはどういうことかというと、木やコンクリートなどの床は、水が浸透しないように防水処理を行います。
その際にFRPを活用する方法です。
FRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させるのですが、かたまった後は、プラスチックのような硬さのある床になります。
さらに、紫外線から保護するために「トップコート」を重ね塗りしていきます。
FRP防水は、住宅のベランダやバルコニー、陸屋根(屋上)のほか、ビルやマンションの屋上などにも使われているため、実は身近な存在なのです。
FRP防水は、防水性が高く、丈夫で軽量なのですが、乾燥も早いため1~2日程度の工期で防水工事を終わらせられるのも大きなメリットです(※防水加工範囲にもよります)。
防水性が高く、丈夫で軽量、乾燥も早いというメリットを持つ「FRP防水」ですが、費用相場は気になりますよね。
実は、FRP防水のデメリットとして挙げられるのが""費用が少々高め""な点があります。
ではFRP防水工事をする際は、どのくらい費用がかかるのかについてですが、F一般的な広さのベランダで約10~15万円と言われています。
工事費用の内訳は、養生費用1万円、高圧洗浄費2,000円、下地補修代2~3万円、FRP防水の施工5~8万円、(+消費税)です。
他の防水材と比較してみると分かりやすいかもしれません。
繊維強化プラスチックを用いた「FRP防水」。
軽量で高耐久、施工期間も短く済む防水材ですが、他の防水材よりはやや高め…ということをお伝えしました。
次にお話しするのは、その耐用年数です。
耐用年数が短ければ、元が安くても、トータル的にみて高くついてしまいますので、費用を耐用年数はしっかりと比較することが大切です。
FRP自体の寿命は、屋上で10年~15年、ベランダで10年~13年です。
メンテナンスは5年~6年に一度、トップコートを塗り替える作業が必要となってきます。
では、その耐用年数とメンテナンス費用の相場を見てみましょう。
大体30年で考えてみます。(1㎡単価)
0年目:新規施工 約5,800円
6年目:トップコート塗り替え 約2,300円
12年目:寿命・張り替え 約5,800円
18年目:トップコート塗り替え 約2,300円
24年目:寿命・張り替え 約5,800円
30年目:トップコート塗り替え 約2,300円
累計:約24,300円
ウレタン防水よりは費用が高めになっていますが、ウレタン防水よりは耐久性が高いので、経年劣化がゆっくりといえましょう。
耐用年数やメンテナンス年数まで維持されることもあれば、早くに問題が出てくることもありますので、最初から耐久性の高い「FRP防水」を選ぶのも方法の一つです。
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