サッシの雨漏り対策!台風の吹き込みに一番効果的な応急処置は?
どんな時にサッシから吹き込みが発生しやすい?
窓際に水が溜まっていて、よく見てみるとサッシからの吹き込みが原因だった場合、どうにかして対処をしていきたいところです。
ですが、そもそもどういった状況でサッシからの吹き込みが多いのか、原因を探っていくことも大切なので、ぜひ参考にしてみてください。
まず、吹き込みが起こるケースは以下の通りです。
・集中豪雨
・台風などの暴雨
・横なぐりに激しく降る雨
・長雨
・地震の後の雨
・増築や新築などの工事をおこなった後の雨
このような環境で、以下の点が理由で吹き込みが起こります。
引き違いからの浸水
日本の住宅で最も多い「引き違い窓」は、窓を動かすための戸車を納めるところや、窓を動かすためのレールによって溝が出来てしまいます。
隙間に雨水が入っても、ある程度までは排水できるようになっていますが、台風や豪雨などの大量の雨が流れ込んだり、横殴りの雨の場合は引き違いから雨水が入ってしまうことがあります。
窓枠からの雨漏り
窓サッシはコーキングで隙間を埋めていますが、経年劣化する部分です。
劣化すると破れて隙間ができてしまい、そこから雨水が侵入してしまいます。
ガラスと窓枠の間からの雨漏り
ガラス窓とサッシのつなぎ目にはゴムパッキンが使われています。
こちらも経年劣化するものなので、ゴムパッキンが固くなってしまうと雨水が吹き込んでしまうのです。
・外壁からの雨漏り
サッシ近くの外壁にヒビが割れていた場合、そのヒビ部分から雨水が入りこんでサッシから流れ出てくることがあります。
外壁が膨らんでいたり、めくれていたらこのケースを疑ってみましょう。
サッシからの吹き込み対策
ゲリラ豪雨や台風、横なぐりの雨、地震の後の雨、増築や新築などの工事をおこなった後の雨という環境で起きやすい「サッシからの吹き込み」。
さらにどういった場合に吹き込みやすくなるかを、お伝えしました。
では、サッシからの吹き込みを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
◆雨戸・シャッターを閉める
雨戸やシャッターが設置されているサッシの場合は、閉めてサッシを保護しましょう。
雨戸やシャッターを閉めることで、雨だけでなく飛来物などから窓を守ることもできます。
◆レール部分の水を吸い取る
レール部分に雨水が溜まっている場合は、水を拭き取ってあげたり、吸い取るなど水を取り除いてあげるのがよいです。
レールに雑巾などを敷いてあげるだけでも、応急処置ができます。
ただし水を取り除きすぎると、逆に雨水を引き込んでしまうこともありますので、レール一杯に雑巾を詰めることはやめておきましょう。
◆室外側のレールにゴミが溜まっていないかチェック
レールにゴミが溜まっていると、排水が追い付かなくなることで雨水が溜まってしまうことがあります。
水を侵入させる原因になりやすいので、掃除はしっかりと行いましょう。
◆網戸の位置を変える(引き違い窓の場合)
雨戸やシャッターがない窓の場合、網戸の位置を変えるだけでも吹き込みの被害を軽くすることができます。
サッシの重なり合う部分から雨が吹き込むので、室外側の窓の反対へ網戸を持っていくようにしましょう。
◆防水テープを活用
窓枠やガラス窓のコーキングやゴムパッキンが劣化している場合は、防水テープで応急処置をしましょう。
一時的なものなので、早めにコーキングとゴムパッキンを交換してあげましょう。
サッシの吹き込み補修はプロにおまかせ!
台風や豪雨によるサッシからの吹き込みは、引き違いからの浸水、窓枠からの雨漏り、ガラスと窓枠の間からの雨漏り、外壁からの雨漏りなどが原因で起こるとお伝えしました。
対策や応急処置でサッシからの吹き込みを抑えられたとしても、もし問題があればしっかりと補修を行っていかなければなりません。
補修ポイントは以下の通りになります。
◆雨漏り修理
サッシ外壁の破損によって雨漏りが生じている場合は、雨漏りを止めて原因から修理を行うようにしましょう。
また、プロの目による点検と修理が行われますので、その他の原因が見つかることもあります。
◆窓サッシの交換
窓サッシも経年劣化してしまいます。
劣化すれば引き違い部分や窓枠に隙間が出来てしまいます。
補修箇所が多い場合は全体の交換をおすすめします。
また、古いタイプの窓枠は排水機能が少ないため、雨水がレール部分に溜まりやすくなっています。
新しいレールは排水弁などがついていますので、吹き込みを軽減することができます。
◆雨戸やシャッターを取り付ける
雨戸はあとからつけることができます。
吹き込みが起きる窓に雨戸・シャッターがついていないときは、雨戸を後付けで設置することもできます。
プロの点検と補修は、素人目では分からないことも気づいてもらえることもあります。
不具合を事前に見つければ、トラブル予防ができますので、補修と共にメンテナンスもお願いしてみましょう。