トタン屋根とは「亜鉛メッキ鋼板」のことを指していて、近年の新築戸建住宅にはあまり使われなくなりました。
しかし、それ以外の家ではこの屋根材が使われているケースが多く、現在でもメンテナンスや修理の依頼が後を絶ちません。
そんなトタン屋根の最大の特徴は「軽さ」で、瓦の10分1の重さしかないとされています。
軽量なおかげで耐震性にも優れていて、施工費の安さや施工しやすさもあり、戦後には爆発的に流行したとされています。
しかし、欠点もあり錆を防ぐために亜鉛メッキを施していますが、この亜鉛メッキが経年劣化ではがれてしまい錆て穴が開くことがあります。
そこから雨漏りを起こすケースがほとんどです。
その他にも代表的な原因はあり、地震や強風などでジョイントの開きや釘穴の防水加工が劣化して雨漏りを起こすことがあります。
また、雨漏りに直接的な関係がないと思われがちなトタン屋根上に水たまりができる場合も、サビや釘穴があれば即刻雨漏りに繋がります。
トタンが軽量なので下の構造材が簡単に作られているケースがあり、さらにトタン自体が柔らかいため地震などによって凹みができやすいためです。
一度雨が降った後に水たまりが無いか確認をすると分かりやすいです。
応急処置程度の修理ならば自分でもすることも可能です。
例えば、錆などの劣化がひどい箇所にブルーシートを覆うことで雨漏りを防ぐことができます。
ブルーシートを覆いかぶした後に、土嚢などの重りを置いてブルーシートが飛ばないようにしましょう。
その他には、防水テープを使って穴などを防ぐ方法もあります。
雨漏り箇所に付着している汚れを雑巾で拭きとり、防水テープを貼りつけていきます。
どちらも応急処置程度であり、高所での作業になりますので、できるだけ早く専門の業者に依頼しましょう。
錆による穴などが雨漏りを起こす原因に多いトタン屋根は、その問題がある箇所のみ交換するケースがほとんどです。
トタン屋根の状態によりますが、修理費用の相場は「10〜30万円」ほどが中心価格帯になります。
トタン屋根の全体に腐食がみられる場合は、屋根内部の防水シートや野地板も腐食している可能性もあります。
その場合、屋根の葺き替え工事が必要になり「80~200万円」ほどを想定しておきましょう。
屋根内部の問題が無ければ、カバー工法という修理方法もあります。
今あるトタン屋根の上に新しい屋根を乗せる方法で、費用は「70~100万円」ほどです。
屋根内部にある防水シートも、長年の湿気などでカビや腐食することがあります。
防水シートを交換するとなると「8~10万円」ほどです。
また、屋根全体を交換した場合などには、廃材の撤去費用も「20~40万円」ほどかかります。
さらに、もともとついていたトタンの素材によっては屋根材処分費なども「1~2万円/m3」かかってきます。
部品などを交換した後に、腐食を防止するため塗装を屋根全体にするとなると「40~80万円」ほど、錆止めのみだと「7~10万円」ほどを想定しておくと良いでしょう。
廃材の費用や材料によって金額が変わってきますし、修理が必要な箇所によって様々ですので、まずは雨漏り専門の業者さんに相談してみて下さいね。
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