「鬼瓦」は、日本で使われる家屋の屋根材のなかでも「半永久的」といわれるほど長寿命を誇ります。

半永久的と聞くと、何もしなくても良いと思いがちですが、「定期的なメンテナンスは必要不可欠」です。
鬼瓦にまつわるなかでも「漆喰」は劣化がしやすいため、定期的な点検やメンテナンスを意識しなければなりません。

今回は意外と厄介な「鬼瓦の漆喰補修」をテーマとして、

●鬼瓦の漆喰補修が必要になるケース
●鬼瓦の漆喰補修にかかる費用の相場
●鬼瓦の漆喰補修はなぜ高くなる？

以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。

鬼瓦の漆喰補修が必要になるケース

鬼瓦の漆喰補修はどのような状態の場合に必要なのでしょうか。
ここでは、頻出的な「鬼瓦の漆喰補修が必要になるケース」を紹介しますので、参考にしてみてください。

鬼瓦・棟がずれている・歪んでいる場合

漆喰に異常（ヒビ割れ・剥離など）がある場合

雨漏り被害が発生している場合

鬼瓦の漆喰補修にかかる費用の相場

「鬼瓦の漆喰の補修ってどれぐらいの費用がかかるんだろう。あんまり高いと困っちゃうな……」

ポロリポロリと零れ落ちてくる漆喰片を見ていると段々と不安が募ることでしょう。
しかし、修繕費用が高いとウワサされる「鬼瓦の漆喰補修」の施工費用のことを考えると戦々恐々としてしまいますよね。

では、実際のところ「鬼瓦の漆喰補修の費用」はどれぐらいかかるのでしょうか。
ここでは、「鬼瓦の漆喰補修にかかる費用の相場」を紹介しますので、皆さんも参考にしてみてください。

漆喰の部分補修・詰め直し施工の場合

棟瓦取り直し施工の場合

鬼瓦の漆喰補修はなぜ高くなる？

「鬼瓦の漆喰補修は他の補修工賃と比べて費用が高いって聞くけど、どうしてなんだろう……」

このように感じる方も少なくないでしょう。
事実、「鬼瓦の漆喰補修」は、コーキングを使った金属屋根の修理と比較しても高い費用が必要な傾向があります。

では、どうして鬼瓦の漆喰補修費用は高くなりがちなのでしょうか。
それは、「日本瓦を扱うことができる職人の絶対数が少ないため」です。

特に漆喰補修に関しては、日本瓦の精通した知識や施工経験だけでなく、左官職人としての技能も必要となるため、独り立ちするまでに長い時間がかかってしまいます。
そのため、どうしても人件費が高くなりがちなのです。

しかし、一流の職人の作業は目を見張るものがあり、きちんとした施工された漆喰は長い期間屋根を守り続けてくれるでしょう。

反して、練度が浅く施工経験が乏しい職人が漆喰の施工をした場合、耐用年数を満たず、漆喰の剥がれやひび割れが発生してしまう恐れがあるため、注意しなければなりません。