すが漏りの原因・対策は？修理費用の相場もご紹介

「雪が降るような寒い季節になると天井から水が滴ってきたり、濡れたりしている。これって雨漏りなんだろうか……」
その水漏れ、「すが漏り」の仕業かもしれません。

すが漏りと聞いて耳慣れない方も少なくないでしょう。
すが漏りとは、寒い冬の時期に大量の雪が屋根に積もった状態が続いている時に、屋根の僅かな隙間を伝って内部に雪水が侵入してくる現象のことを指します。

そこで、今回は雪国に多く発生する「すが漏り」をテーマに、

●すが漏りが起こる原因
●すが漏りを予防するための対策方法
●すが漏り修理を業者に頼む際の費用相場

以上の3つの項目について掘り下げて解説しますので、皆さんもぜひご一読ください。

すが漏りが起こる原因

屋根の画像

冒頭でお伝えしたとおり、すが漏りとは屋根に降り積もった雪が引き起こす水漏れ被害です。
ここでは、「すが漏りが起こる原因」にフォーカスを当てて解説しますので皆さんも参考にしてみてください。

屋根材の経年劣化が原因の場合

屋根材の経年劣化を起こしている場合、すが漏りを起こす可能性が上がってしまうことがあります。
屋根材そのものの劣化、表面の防水塗装の劣化や、シーリング材の劣化、ネジやクギの腐食など枚挙にいとまがありません。

雪が落ちにくい屋根が原因の場合

屋根の形状や状態によって、雪が落ちにくい場合、すが漏りを引き起こす確率が上がってしまう恐れがあります。
屋根の傾斜がゆるやかな形状の場合、雪が屋根の上に乗ったままになってしまい、やがて氷となってしまいます。
このような状態が続いてしまうと、やがてすが漏り被害へと発展してしまう恐れがあるので注意しなければなりません。

すが漏りを予防するための対策方法

業者の画像

自然が巻き起こす降雪を止めることは現在の人類には不可能です。
しかし、すが漏りが起こらないように自衛策として予防対策を実施することは可能です。

ここでは、「すが漏りを予防するための対策方法」を紹介しますので、皆さんもご自宅の状況に応じて参考にしてみてください。

屋根の定期的なメンテナンスの実施

前述のとおり、屋根材の経年劣化などによって破損や腐食しているとすが漏りを起こしてしまう確率が高くなってしまいます。
このような状況が続いてしまうと、屋根材の劣化が急速に進んでしまいすが漏り以外の被害を引き起こしてしまう恐れがあるため注意しなければなりません。

大切なマイホームを健全な状態で守り続けるためにも、定期的な屋根のメンテナンスな欠かすことはできません。
用いられている屋根材によって、それぞれメンテナンスの頻度が異なりますので素材に応じて実施するようにしましょう。

屋根のリフォームの実施

緩やかな勾配の屋根の場合、雪が積もりやすいため、すが漏りを起こすことがあります。
屋根の形状を急勾配にすることで雪が落ちやすくなり、すが漏りを防止することが可能です。

すが漏り修理を業者に頼む際の費用相場

お金の画像

すが漏りを起こしてしまった場合、天井だけでなく屋根裏も水浸しになっている恐れがあります。
この状態のまま放置していると、建材の劣化や腐食、漏電による火災など二次被害を引き起こす可能性があるため注意しなければなりません。

しかし、修理業者に依頼しようとすると少なくない施工費用が必要となります。
そのため、状況によって早急な対応が難しい場合もあることでしょう。

ここでは、皆さんが最も気になる点の1つである「すが漏り修理を業者に頼む際の費用相場」について紹介しますので、参考にしてみてください。

屋根防水修理の費用相場

すが漏りを起こしている場合、屋根材の防水層やコーキングが劣化していることがあります。
こうした屋根の防水修理をすることで、すが漏りや雨漏りを未然に防ぐことが可能です。

屋根の防水修理にかかる費用相場は屋根材の素材や施工にかかる面積によって大きく上下しますが、800,000円から3,000,000円ほどかかります。

屋根塗装の費用相場

屋根塗装の劣化によってすが漏りが引き起こされている場合、屋根塗装を施す必要があります。
屋根塗装に使う塗料や塗装面積によって施工費用は上下しますが、1平米あたり2,000円から5,000円ほどかかります。