10年が寿命?屋上防水工事の耐用年数を種類別に解説
「屋上防水ってどれぐらいの耐用年数があるんだろう。そろそろ10年ぐらい経ってるしやらないといけないのかな……」
屋上防水について、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
近年、陸屋根はフラットな形状でデザイン的な特徴をもつため、一般住宅でも用いられることが多くなってきました。
今回は、屋上防水をテーマに
●屋上防水工事の耐用年数を種類別に解説
●屋上防水工事の耐用年数を過ぎるとどうなるのか
●屋上防水工事の業者の選び方
の3つの項目について解説しますので、ぜひご一読ください。
屋上防水工事の耐用年数を種類別に解説
屋上防水はどれぐらいの耐用年数があるのでしょうか。
気候や環境、自然災害の影響によって当然差異が生じてしまいますので、今回は各メーカーが出している公称値をベースに種類ごとに紹介しますので、参考にしてみてください。
シート防水の場合
シート防水の耐用年数は、10年から15年ほどとなっています。
シート防水とは、屋上の下地部分に塩化ビニールやゴム材などのシートを接着剤を塗って貼り付けるタイプの防水方法です。
シートを貼るだけの施工のため、工期が短く安価で済ませることができます。
アスファルト防水の場合
アスファルト防水の耐用年数は、15年から30年ほどとなっています。
アスファルト防水とは、屋上の下地部分にアスファルトを混ぜ合わせた防水用シートを接着剤を塗って貼り付け、その上からコンクリートで抑える施工方法です。
2重の防水層を持つため、防水性能が高く耐用年数も長いのがメリットといえます。
デメリットとしては、施工コストが高くなることと工期が長いことが挙げられます。
また、アスファルトとコンクリートを使うため重量がかさんでしまうので、木造や小規模の住宅には不向きといえるでしょう。
ウレタン防水の場合
ウレタン防水の耐用年数は、8年から10年ほどとなっています。
ウレタン防水は、屋上の下地部分にウレタン製の防水材を塗布していく施工方法です。
防水シートと違い防水材を塗る施工方法のため、複雑な形状の屋上にも対応可能です。
施工費用が安価でできますが、耐久年数が他の種類とくらべて短いため、こまめなメンテナンスをしなければなりません。
屋上防水工事の耐用年数を過ぎるとどうなる?
屋上防水の耐用年数を超えた状態で放置しておくとどうなってしまうのでしょうか。
よくある劣化症状をまとめましたので、お宅の状況をチェックしてみましょう。
ひび割れ
シートやコンクリートの表面や防水層にひびが入る状況を指します。
初期の状態では、近くで見なければわからないですが、徐々に悪化してしまうので注意が必要です。
放置しておくと雨漏り被害などの原因となります。
膨れ
シートの継ぎ目や防水材の塗膜が湿気に侵されることによって膨張してしまう症状です。
膨れが悪化すると、雨水が侵入し被害が加速することもあるので注意しましょう。
水たまり
シートや防水材が劣化すると歪みやヘコミが発生してしまい雨水が溜まってしまうことがあります。
常に水に触れたままの状態では、シートや防水材へ悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。
雑草が生える
継ぎ目やヘコミに砂やゴミが蓄積すると、雑草が生えてしまうことがあります。
当然、シートや防水材には悪影響なので小まめに清掃するようにしてください。
屋上防水工事の業者の選び方
お伝えしたとおり、屋上防水工事は定期的なメンテナンスが欠かせません。
今後も家に安心して住み続けるためにも、信頼のおける確かな施工業者を見つけるのは肝要といえるでしょう。
優良で安い防水工事業者の探し方のポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。
●屋上防水施工経験や実績が豊富な業者をリストアップしよう
●複数社相見積もりを取るようにしよう
●見積内容の費用項目が明瞭か確認しよう
●下請けではなく自社施工の会社に依頼しよう
●アフターサービス・保障内容が充実しているか確認しよう
これらの項目を踏まえたうえで、あなたのお宅にあった施工業者を探しましょう。
屋上防水工事をお考えの方は、情報収集も含めてまずは専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。